どうも、資産運用に1,000万円以上つっこんでいる、のがたか( @noggylog)です。
資産運用ブログの「30代運用男子!!」を運営しています。
本記事では、忙しい毎日を働く会社員の方やこれから資産運用始めようと思っている方に向けて、資産運用をお得に運用することができる「NISA制度(特につみたてNISA)」を解説します。
運用益(運用したことによって利益が出た場合)には通常、約20%の税金がかかってしまいます……。
ですが、NISA制度を利用することでその税金を非課税にすることが可能なのです。

そんなわけで本記事は「NISA・つみたてNISAをやさしく解説!会社員におすすめの長期積立投資」について書いていきます。
もくじ
NISA制度とはなに?
引用元:金融庁
NISA制度は「少額投資非課税制度」という国によって決められた制度で、利益に対して約20%かかる税金が非課税になります。
日本に住む20歳以上の方が対象で「一般NISA」か「つみたてNISA」を選べます。
1人につきどちらか一方の口座を開設することができます。(未成年にはジュニアNISAがあります。)
参考 ジュニアNISAの始め方を分かりやすく解説サイドハッスル!!一般NISAとつみたてNISAの違い
つみたてNISAと一般NISAは、非課税期間や1年間に投資ができる枠(限度額)に違いがあり、どちらもメリット・デメリットがあります。

両者の違いを一覧で比較しています。
つみたてNISA | 一般NISA | |
非課税投資枠 | 40万円/年 | 120万円/年 |
---|---|---|
非課税期間 | 最長20年間 | 最長5年間 |
口座開設期間 | 2037年まで | 2023年まで |
非課税投資総額 | 最大800万円 | 最大600万円 |
対象商品 | 一定の要件を備えた投資信託など | 上場株式、投資信託など |
一般NISAでは非課税期間が5年、非課税投資総額が最大600万円(年120万円)なのに対し、つみたてNISAは非課税期間20年、非課税投資総額が最大800万円という制度となっています。
一般NISAと比べて劣っている部分が、年間の投資枠で一般NISA120万円に対し、つみたてNISAは40万円。
毎月積み立てると考えると、33,333円/月となります。
また、投資できる商品が限られているというところも一般NISAとの違い。
積み立てることを前提としているので、それに見合った商品(金融庁が厳選した投資信託)となっています。
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つみたてNISAと一般NISA、どっちを選ぶ?
これから資産運用をはじめようと思っている方は、つみたてNISAがおすすめです。
忙しい毎日を送っている会社員の方は、値動きを追ったり、お金が減ったり増えたりで消耗し、本業に影響が出てしまうことは絶対に避けたい。

長期的に積み立てることが、リスクを抑え、リターンを安定させることにつながります。
というわけで、一般NISAで個別株式や大きな金額の取引をせずに、長期にわたって非課税の恩恵を受けるならつみたてNISAを選びましょう。
資産運用は長期で運用するコア投資から始める
資産運用の考え方に、コア・サテライト戦略というものがあります。
長期・安定に運用するコア投資、積極的にリターンを狙って運用するサテライト投資と分けて運用する考え方です。
一般的に、投資をしたことがない人が思い浮かべるのは、短期で大きなリターンを生むものを想像します。
それは、コア・サテライト戦略の中でサテライト投資と呼ばれるものになります。
- コア投資:中長期に安定した投資。主に守りの投資
- サテライト投資:リスクをとってリターンを狙う。攻めの投資
これから投資をはじめようという方は、まずはコア投資から「長期・積立・分散」を意識してはじめるのがいいでしょう。
その点、つみたてNISAはコア投資に最適。
淡々と毎月積み立てることになるので、勝手に「長期・積立・分散」が可能だからです。
多くの方は短期的にリターンを得たいがために、サテライト部分から投資を始めがち。
この場合、短期でリターンを得るのは難しく、途中で挫折することがほとんどです。

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つみたてNISAのメリット・デメリット
ここからはつみたてNISAのメリット・デメリットを確認していきます。
デメリットもしっかり把握しましょう。
メリット1:運用益が非課税になる
引用元:金融庁
つみたてNISA・一般NISAともに、約20%の税金かからないことが一番のメリット。
運用益には、売却益と配当金・利息も含まれます。
- 売却益:安く買って高く売れた場合に出た利益
- 配当金・利息:株式などを保有しているときにもらえる配当金や利息
つまり、投資で出た利益はすべて非課税になります。
メリット2:いつでも売却できる
いつでも売却OKで、すぐに現金化することができます。
つみたてNISAであればいつでも解約(=出金)できるので、突然の出費にも安心です。
つみたてNISAを使おうと思っている方は、「老後のために」という目的ではなく、貯金・貯蓄の延長線上で考えている方も多いと思うので、この点は大きなメリットです。

メリット3:強制的に長期積立投資になる
積立投資の基本は長期運用です。
長期的に運用することでリスクが抑えられ、リターンが安定します。
一般NISAの5年では、長期運用としては少し物足りなさがあります。
その点、つみたてNISAの20年はありがたいです。
また「強制的に積立投資になる = ほぼ自動化できる」ので、投資にかける時間を最小限にできることはメリットと言えます。
メリット4:変な投資商品に投資することはない
つみたてNISAは、投資できる商品が限定されているという点があります。
対象商品は164本です(2019年8月現在)。
この投資信託は金融庁が厳選して選んでいる商品なので、基本的には取引手数料はかからず、信託報酬と呼ばれるコストが低いものが多く、投資信託として問題があるものはありません。
選ばれた商品の中には、米国インデックスに投資する投資信託や国内で人気の高い投資信託があります。
デメリット1:損益通算&最大3年間の損失繰越ができない
通常の株や投資信託では、1年間の利益・損失を合算することができ、合算することで税金の負担を軽くすることが可能です。
しかし、つみたてNISAでは損益通算をすることができません。
さらに、損益通算をしてもまだマイナスになっている場合は、3年間にわたってマイナス分を繰越し利益と相殺することができますが、つみたてNISAはできません。
つまり、普通に運用した時のルールが適用されないということになります。
非課税となる代わりに、マイナスが出たときには他の利益と相殺できなかったり、繰り越すことができなかったりと不利な面もあります。

デメリット2:非課税期間が終了時に含み損が出ていると損につながる
引用元:金融庁
購入価格が120万円で、非課税期間終了時に100万円(20万円の含み損)になっていた場合、新たな取得価格100万円で課税口座に移動されてしまいます。
つまり、20万円分が余計に課税対象となってしまいます。
含み益が出ていれば非常にメリットの高い制度ですが、反対に含み損だと逆に損につながることも。
つみたてNISAは、長期運用が前提なのでリスクリターンが安定してくるとはいえ、その時の相場状況によっては含み損の可能性は否定できません。
デメリット3:一般NISAで使えるロールオーバーが使えない
引用元:金融庁
一般NISAでは使えるロールオーバーが、つみたてNISAでは使うことができません。
一般NISAでは非課税期間終了時に3つの選択ができます。
- 売却する
- 課税口座に移す
- ロールオーバーする
つみたてNISAは2つ(ロールオーバーができません)。
- 売却する
- 課税口座に移す
ロールオーバー可能な金額に上限はなく、時価が120万円を超過している場合も、そのすべてを翌年の非課税投資枠に移すことができます。
ただし、翌年のNISA口座枠は金額に応じて消滅しまうというもので、一般NISAで可能です。
つみたてNISAは売却するか課税口座に移すしかないので「含み損だからロールオーバーして含み益になるまで待つ」ということはできません。
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会社員・これから始める方にはメリットが多い
「けっこうデメリットあるな……」と思った方もいるはず。
ですが、長期的に運用することでリスク・リターンが安定してきますので、大きな含み損になることは可能性としては低いと思っています。
証券会社によっては自動積立サービスもあるので、投資信託を決めてしまえばやることは少ないです。毎月積み立てるのみ。

ちなみにつみたてNISAには楽天証券をおすすめしています。
その理由として以下の3つが挙げられます。
- 楽天スーパーポイントで投資できる
- 楽天カード
で支払うと+1%のポイント還元がある
- 楽天銀行と組み合わせると、投資信託10万円ごとに4ポイントもらえる

3ステップ5分で完了!
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運用する投資信託が重要
運用する投資信託がかなり重要で、金融庁が選んだ投資信託とはいえ、すべての投資信託で利益が出るとは限りません。
現在の主流は米国経済への投資。
米国は2019年7月に史上最高値を更新し、右肩上がりに伸長しています。
一方、国内はバブル期の高値をいまだに超えることができていません。
なので、米国経済に投資ができる投資信託を選び、淡々と積み立てつつ運用することを推奨します。

NISA制度まとめ
本記事は「NISA・つみたてNISAをやさしく解説!会社員におすすめの長期積立投資」について書きました。
NISA制度は、利益にかかる約20%の税金が非課税になるお得な制度です。
強制的に長期積立運用になるので、リスクが抑えられ、リターンになる期待値が高い。
ただし、デメリットもあるので確実に把握しておきましょう。

どうも、のがたか( @noggylog)でした。


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