どうも、中小企業出身のマクリン( @Maku_ring)です。
そのときの上司や同期とは今でもつながりがありますし、会社自体も好きでした。しかし、当時の労働環境を列挙してみたところ……
- 毎晩テッペン(午前0時)超えの帰宅は当たり前
- 土曜は必ず、タイムカードを押さずに休日出勤
- 日曜も半分くらいカフェで仕事
マクリン
ヨメ
マクリン
ヨメ
自分でいうのもなんですが、それはもう見事な社畜でした。
社畜だったから前職がブラック企業であることもなかなか気付かず、前のめりで働きまくっていた会社バカでした。
そんな僕も、ずっと同じ働き方をしていては会社以外に何も残らない人生になってしまうと危機感をおぼえ、転職エージェント「リクルートエージェント」を使って超絶ホワイトの大企業に転職したのが2015年末のこと。
今でこそ大手ホワイト企業という環境に慣れ、社畜をすっかり卒業しましたが、転職したての頃はいろいろな面で苦労する日々だったのです。
そんなわけで本記事は「中小企業(ブラック)の営業マンが、ホワイト企業に転職して苦労した3つのこと」について書いていきます。
もくじ
中小企業の営業マンがホワイト企業で苦労した3つのこと
中小ブラック企業出身であった唯一のメリットは、仕事をこなす能力がハンパなく身に付いたことでした。
考えてみれば当たり前。
早朝から深夜まで働きどおしかつ、人によっては通常のビジネスマンの何倍もの仕事をこなさざるを得ない環境で鍛え上げられるからです。
だから意外なことに、スキルの高い人材が揃った大企業の環境でも、仕事の遂行能力という面で困ることはありませんでした。
このときばかりは、立派なソルジャーとして育ててくれた前職に感謝しました。
ところがこの「ソルジャーとして育て上げられたこと」が、大手ホワイト企業で働く上で、ときに弊害となってしまうこともあるのです。
それでは「大手ホワイト企業に転職してから苦労した3つのこと」を紹介していきます。
1. 長時間労働をやめられない
ブラック企業とホワイト企業の大きなちがい。
そのひとつは労働時間です。
現職のホワイト企業は、午後7時までに必ず退社しなくてはなりません。
しかし、ブラック企業の4年間で染み付いた長時間労働のクセはなかなか抜けません。
転職してからの僕は、長時間労働のクセと午後7時までの退社、これら2つの間で戦う日々でした。
ソルジャーマクリン
上司
ソルジャーマクリン
上司
またある時はこんなこともありました。
ソルジャーマクリン
上司
ソルジャーマクリン
上司
長時間労働のクセが抜けないため、なかなか有給休暇も取らず、まるで大トラブルでもやらかしたかのごとく、有給休暇のお願いを毎回切り出していました。そんな一幕。
ソルジャーマクリン
上司
ソルジャーマクリン
上司
そんな日々を重ねるうち、上司から呼び出しがありました。
その上で提言されたのは以下の3つでした。
- 今日やらなくていいことは今日やらない
- 管轄外の仕事はしかるべき部署の人に任せる(自分だけで仕事を抱え込まない)
- 長時間働いても、後任の者は幸せにならない
「今日やらなくてもいいことを今日やってしまう」のは、まさに僕の中のソルジャー意識そのものでした。
しかも、その根底にあるのはお客様のためという意識ではなく、やらないと自分が気持ち悪いから。
すなわち完全に自己満足だったのです。
僕の中で特に響いたのは「後任の者は幸せにならない」ということでした。
なぜなら思い当たるフシがあったからです。
ソルジャー魂・長時間労働を武器に、東北の広大な土地を無茶なスケジュールで回り続けていた営業マン、ソルジャーマクリン。
ときには60日免停になることもありましたが、それほど負荷をかけて営業していたおかげもあり、人口が減り続ける東北でありながら、有り得ないほど売上を伸ばすことに成功しました。
しかし、僕から後任の者に担当が変わると、売上は必ず急降下していたのでした。
などと調子に乗っていましたが、考えてみればそれは当たり前で、前職で培ったソルジャースキルを元に、自分にしか回れないスケジュールで営業をしていたからです。
自分にしか回れない時点でそのやり方を誰かに継承することが難しく、言い換えれば後任の者を幸せにしない営業マンだったのかもしれません。
長時間労働思考を捨て去るのはなかなか難しいかもしれませんが、そのほとんどは自己満足で成り立っているものです。
僕と同じようについつい長時間働いてしまうクセが抜けない方は、少しずつ意識を変えていきましょう。
2. 営業のテクニックが身に付いていない
ヨメ
マクリン
ヨメ
なぜなら僕のいた中小ブラック企業では、営業を理論立てて教えてくれる人が誰もいなかったからです。
荒れ地に放り出されて、あとはそれぞれが我流で押し進めていくのみ。
上手く行けば社内でもてはやされて出世していくし、ダメなら沈んでいく。そんな世界でした。
その中で身に付いたものといえば、多少のことではヘコたれないメンタルと、隅から隅まで縦断爆撃のようにしらみつぶしていく営業方法でした。
また、お客様への営業も技巧的ではなく、ただひたすら人間的に好かれることのみを目指したもの。
そこには戦略など存在しなかったのです。
実に古典的な営業スタイルでしたが「これこそ営業だ!」と信じて疑わなかったソルジャーマクリン。
中小ブラックで挙げた実績を自信に変えて、意気揚々と大手ホワイト企業の営業職に取り組みました。
ですが、オールドスタイルの営業でガリガリ進めていくうちに、いくつかの壁にぶつかったのです。
- 知識レベルの高い人が多く、人間的に好かれるだけでは打破できない
- 縦断爆撃をしようにも登場人物が多すぎて、現実的ではない
- そもそもオールドスタイルの営業では、社内で評価されない
中小ブラック企業時代は、製造現場のおっちゃんに同じ商材を提案するだけの営業でした。
したがって同じ定型文を並べて機械的に提案するだけで良かったのですが、現職では提案する相手も違えば商材もそれによって変えないといけない。
しかもこれまで経験したことのない、女性のお客さんへの営業が主という状況でした。
自分の営業に初めて戦略性・知識を持ち込む必要が出てきました。僕が特に苦労したのは以下の4点。
- 一方的にこちらから話すのではなく、相手の話を聞いてから、それに合った提案をすること
- ポテンシャルのあるエリア・顧客に絞って、営業を回ること
- たくさんの登場人物の中から、採用権限の強いキーマンをかぎ分けること
- 人間的に好かれていないお客さんに対しても、技術的に納得させて採用にいたること
感覚でやっていたことをロジカルに変えていく。
これこそがオールドスタイル営業からの脱却において大事なことであり、苦労したことでした。
幸いなことに大手ホワイト企業は、営業を野獣状態では放っておきません。
それぞれの企業なりに理想的な営業スタイル・採用にいたるステップを教育プログラムとして持っており、それらを学ぶ機会が充分にあります。
スタイルを変えなきゃいけないという面では、僕のようなブラック企業出身者は、始めこそ苦労するかもしれません。
しかし、自分のスタイルに一旦落とし込みさえすれば、遂行能力だけはきっちり叩き込まれているソルジャー。
問題なくこなしていけるでしょう。
3. 事務処理と英語が絶望的なほどにできない
先ほど書きましたとおり、ブラック企業での営業マンは、きちんとした研修も受けないまま野に放たれ、荒れ地でたくましく育っていきます。
皆がそうだとは言いませんが、僕はそうでした。
戦略も知識も持たないまま、やみくもに外回りの営業をやっていた僕が、大手ホワイト企業へ移って驚いたこと。
それはただモノを売って数字を作ればいいだけではなく、事務処理の精度も求められることです。
事務処理の内容は多岐にわたります。
日々のメールや日報はもちろんのこと、資料作成や各案件の進捗フォロー、売上実績の管理や分析など。
結果だけでなく、そこにいたるプロセスも重視する、大企業ならではの特長かもしれません。
とにかく事務処理は多いです。
元々は半導体エンジニアだったので、パワーポイントやエクセルといった基本的なソフトの操作は理解していました。
が、それでも4年間、これらと縁遠い生活を送ってしまっただけで、操作方法をずいぶん忘れてしまっていました。
売上実績の分析を重要視する企業では、特にエクセルのスキル( どれだけ関数を使いこなせるか)が問われる場面は多いです。
エクセルの場合は、分からない関数が出てくれば調べるクセをつけておくだけで、関数への習熟を早めることができます。
僕は机のかたわらに、辞書代わりに使えるこちらのエクセル書籍を置いています。
僕のような外資系企業だと、もう1個付いて回るのが英語スキル。営業には全く必要のないスキルなので、こちらも絶望的にできない人がほとんどです。
ところが現職ふくめ多くの大手企業でいわれるのは、ある程度以上の英語スキルがないと一定の役職以上に昇進できないのです。
営業でいるかぎり使うことはほぼ無いのに、昇進のために勉強しないといけない英語。
できるだけ安く、かつ効率良く習得したいものです。
そういう観点では、実際に僕も使っているスタディサプリENGLISHを強くおすすめします。
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中小企業の営業マンがホワイト企業で苦労したこと│まとめ
本記事は「中小企業(ブラック)の営業マンが、ホワイト企業に転職して苦労した3つのこと」について書きました。
ブラック企業とホワイト企業では、求められる能力の種類が大きく変わります。
始めこそ苦労するかもしれませんが、順応していくことでビジネスマンとしての幅を広げることができます。
また、ブラック企業を生き抜いてきた経験は、ある種何物にも代えがたいものであり、転職市場でも高い評価が得られます。
僕は転職エージェントの「リクルートエージェント」を使って転職しましたが、転職活動自体はそれほど苦労しませんでした。
職場環境を変えてみたい方はぜひチャレンジしてみましょう。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
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